ぷろふぃーる

お面屋。名は無いのでお面屋と呼ばれるが、一部から化野(あだしの)と呼ばれる事もある。
各地を回り、曰く付きのお面を売っている。酷く胡散臭い雰囲気に話し方をする。信用できる感じではなさそうだ。
漢方のような、少し独特の臭いを纏っているため鼻のいい連中からは臭いと嫌われている。
酔菓とはとても長い付き合いで、各地を回っては美味しい和菓子の情報を仕入れて酔菓に教えている様子
そのおかげというのか、酔菓には懐かれている。

騙り語り

やあやあ!人の世というものはまさに一期一会というものでして、 こうしてお会いしワタクシめがあなたサマにこうやってお面をお見せするのもまさに一生に一度の運命というものです。 生涯は一度、人生は一度、しかし、生涯は一度と言いましても障害は生きている限り際限なくやってくるものです。 そこでどうでしょう、このお面。ただのお面。いやまさか、そのような、決してそのようなモノをワタクシめ売りませんとも。 壁は乗り越えるもの、壊すもの。いやはや、そのような野蛮な精神論など捨ておきましょう。ええ、お面です。 何に見えます?お面にしか見えぬでしょう、お面以外に見えるようでしたらあなたサマはワタクシと話している場合ではございませんよ 。ええ、お面でございます。ただのお面ではございません。まことのお面にございまする。真実と書いてまっこと珍しいお面でございます。 色んなものを見せてくれるお面でございます。嘘など一瞬で見抜きましょう身貫きましょうとも。 なに、ちょいとそのお面をつけさせて欲しいと。ああ、もちろんでございます!何事も実際に身につけてみなければ、役に立つかたたぬかわからぬもの。 どうぞどうぞ、つけてくださいまし。さあさあ何が見えます、何がまみえます。おや?どうされたので?そのように取り乱したりして、ああ、ああ、そう暴れてはなりませぬ。 ああ今日も客を逃してしまったようだ、客だけあって脚が速い。いやはや、居や早や。……おっと、そこのお嬢さん!人生は一期一会というもの…………